スタッフブログ
2025.11.05
伝統芸能の良さについて

㈱あさひ合同会計 小椋
8月の初めごろに夏休みをとって、淡路島に遊びに行った。良く晴れた日だが暑すぎず、また日常よく感じる風とは違ったもので爽快に感じた。
淡路島には、北から淡路市・洲本市・南あわじ市がある。どの市にも東西の海がある。北から入って順に南へとドライブ。南あわじ市にある淡路人形座で人形浄瑠璃を見ようと思い立ったためだ。伝統芸能を見ようと思ったことはこれまで一度もなかったのだが、なぜか急に古い芸能がみたくなったのだ。
今回は、バックステージツアーが半分、実際の演劇が半分くらいであった。バックステージツアーは舞台の仕掛けなどを一通り面白がった後、「戎舞(えびすまい)」なるお話の演劇をみた。人形一つに、黒子が3人。頭と右手を操る・左手を操る・脚を操る3人。演劇の話は至極単純で、本当に見たまま、ゆっくり進む。動作はある意味制限的(例えば顔は目玉しか動かない。)なのだが、観るものの想像力でかなり補える。太夫(語りて)の小気味いい声、太鼓の良い音色。
現代のドラマやアニメを観るときのように、筋を追うのに疲れることはない。チカチカ眼が疲れることもない。しかし乍らインパクトは全く遜色ない。人形の面が強烈なのだ。今回は戎舞だからゑびすさんだけだったが、今になってもまだその面の顔が頭から離れない。そして人形をいかにうまく動かすかのところになんともいえない良さがある、と思う。だから今まで残ってきたんだな・・と。
なぜ心をとらえるのかは、本当はうまく説明ができない。観に行ってください。きっとあなたも説明できないと思います。
国指定重要無形民俗文化財 淡路人形浄瑠璃
淡路人形座:兵庫県みなみ淡路市福良甲1528-1地先 淡路人形浄瑠璃館内