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役員コラム

2026.03.09

この世界は

㈱あさひ合同会計 取締役相談役 高木 正男

力による現状変更が平然と行われる時代になってしまった。いかなる大義があるにせよ軍事力を持ち出すことが許されるはずがない、という世界で生きてきたつもりだった。
ロシアがウクライナに軍事侵攻を始めたとき、驚きと怒りで「前世紀の人間の行動である」とコラムに書いた。あれから4年も経つが、状況はさらに悪化し未だに戦争の脅威を書いている。

大戦後の世界は、国連を作り国際法の遵守を進めてきた。
国連憲章要旨
・平和への脅威を予防・排除し、侵略行為を鎮圧するための集団的措置をとること
・武力を行使せず、平和的な手段と国際法の原則に基づいて国際紛争を解決すること
・人民の同権と自決の原則に基づいて、友好関係を発展させること
・経済的、社会的、文化的、人道的な国際問題を解決するために協力すること
・人権と基本的自由の尊重を助長・奨励すること
今や国連は完全に軽んじられ機能不全に陥っている。軍事力による領土拡大に資源権益獲得。法の支配が軍事力に負けている。こんな世界は見たくない。

大国強国の一部エゴ者は何かを忘れている。自己中心の考え、他者への敬意の薄弱さ、気に食わない相手へは尊厳無視。経済政策も素人丸出し。国益に反する理由でWHOや気候変動枠組条約その他の国際組織・条約から脱退と地球規模・人類将来への視点に立てない。自らの発言に責任を持たず、悪びれることなく自身を正当化する。選ばれし者がする行為か。軽い発言しかできないのだから重いものを軽んじるのは得意だ。

人類は失敗を経ないと次に進めないようだ。戦争を知らない子供たちの一人である私は、真の平和な世の中を見届けられると信じていたが、生きている間では難しそうだ。それでも信じる。多数の良識ある国々と大国の中にあっても良識ある人々の力が融合して次の良い世界になっていくことを。

元旦の日本経済新聞「春秋」から
かつて私たちが夢見た未来は、こんなふうに刺々しくはなかったはずだ。異文化にあからさまな敵意を向けたり、共生をきれい事と冷笑したり。こういう社会はどこに向かうのだろう。みんなあやかしの叫びに気を取られ、人間の顔を見ていない。
思えば世界のあまたの争乱も、恥ずべき企ても、かたくなな心に生まれて育つ。胸の泉に、どうしたら水をたたえられるか。どうしたら花を咲かせられるか。

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