役員コラム

2016.11.01

初めての手術・入院

㈱あさひ合同会計 代表取締役 髙木 正男

 私の目が緑内障であると診断されたのは、かれこれ10年以上前になる。眼鏡が合わなくなったと感じ、眼鏡屋さんで検眼をしてもらうと「眼鏡での強制だけでは違うものを感じるので一度、眼科の受診をお勧めする。」と言われた。眼科で診てもらうと先生から「もっと早く来られたら良かったのに、もう手遅れじゃあ。緑内障で視野が狭くなっとる。今の医学では進行を遅らせるだけで直すことはできん病気なんじゃ。」と言われてしまった。

 左目が左の上側と右半分の視野が無い状態。右目は普通なので、自覚症状は無かった。そのため失明するまで気が付かない人がいる と聞く。

 その後、眼科に通い眼圧低下剤の点眼薬3種類を続けてきた。しかし投薬を始めて10年を超え、点眼薬だけでは限界が近づいているので手術を勧められた。ただ、1週間の入院と、しばらくは見えにくく通院も頻繁に必要で、3~4か月は温泉にも入れないとの話を聞いて2~3年粘っていた。さすがに左目の見えにくさを自覚するようになり、自動車の運転も明るい昼間で知った道だけするようになってきて、ここらが決断の時かと思い、主治医から紹介を受けて岡大病院眼科を受診した。

 大学には10年分のデータが届けられていて、良く頑張って進行を遅らせてこられている方です。ただし、この状態では、あと一年もすれば失明に至る確率が高い。手術すれば多少のリスクはあるが10年以上持たせることができる可能性もある。ということで手術をすることになった。

 恥ずかしながらこの年になるまで、いわゆる手術、入院の類をしたことが無かった。身体に異物を入れることはコンタクトすらしたことが無い。内視鏡すら眠らせてもらってする始末。緑内障の手術は、する目だけ部分麻酔で目の周りを触られていることも判り、先生が話していることも聞こえ、縫うために糸を引っ張っているのを感じ、糸をはさみで切る音も何回か聞こえた。歳を重ねてかなり鈍感になっているから耐えられたのかもしれないと後で感じた。

 お陰様で手術は成功し眼圧は今のところ低く抑えられている。ただ、調整が難しく退院後も何度となくレーザーで糸を切って眼圧が上がらないようにする通院生活が続いている。色々とご迷惑をおかけし、手伝ってもらい、感謝しながら一日も早い回復を目指している。何分視野が狭いうえに、まだ良く見えていない現状なので、街ですれ違っても、気が付かず失礼をすることも多いのではないかと心配しています。

 何分視野が狭いうえに、まだ良く見えていない現状なので、街ですれ違っても、気が付かず失礼をすることも多いのではないかと心配しています。
 判っていないなと思われたら遠慮なく「髙木さん」とやさしく声をかけてやってください。ぜひとも、よろしくお願いします。