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健診へ行こう!
桑田佳祐さんが食道ガンだという。年齢を重ねた今でも、いつもパワフルな印象なので、NHKのニュースで知った時はショックを受けた。その後の報道で、手術後は順調に回復されていると聞き、ほっとする。まめに健診を受けていて早期発見できたそうだ。弊社は毎年9月を生活習慣病予防健診の受診月と決めている。早々と問診票が手元に届いたので、記入もして終えた。
あとは、個人的にかかりつけの乳腺外科の予約を入れることだ。
ちょっとした乳ガン騒動があった。
初めて乳ガン検査を受けた時、触診検査で医師の先生に驚かれ、すぐに専門医の精密検査を受けるようにと紹介状を手渡された。そんなに大げさに驚かなくても、このしこりなら、高校生の頃からあるのにと思いつつも、ちょっと不安。早く精密検査を受けて、ガンではないという太鼓判をもらわないと気持ちが悪い。さっそく、乳ガンで有名な病院で精密検査を受けた。
初めてのエコーに初めてのマンモグラフィ。私も最初はさすがに恥ずかしくてモタモタしていたが、これはガンかどうかの精密検査。恥ずかしがっている場合ではない。
そして、検査の結果、その病院の先生からいきなり告げられた。「あんた、若いのにかわいそうになあ。」思わず手荷物を落としそうになった。カワイソウ?「あんた、それ、いつ切りに来られる?」キル?「しこりの直径が15ミリある。うずらの卵ぐらいの大きさだ。それを全部切る。」なんだ、胸を全部切るのかと思った。いやいや、違う。安心している場合じゃない。しこりを取り出したら、へこむんじゃ?「あんたの胸なら、うずらの卵は結構な割合を占めるな。」失礼な。いやいや、違う。そうじゃなくて。ガンですか?「しこりを全部摘出して、ガン化しているかどうか組織を全部調べる。」じゃあ切ります、とはずみで切りそうになってしまった。
2件目の病院で診てもらった。前回同様の検査に加えて、更にしこりに直接太い注射針を突き刺して組織を採った。エグい検査だけれど、これもガンではない証明のため。そして結果がでた。「今のところは良性だと思われるが、今後悪性化する可能性も否定できない。しばらくは半年ずつ経過観察をしてみてはどうか。」ということだった。つまり、グレー判定だ。1件目の先生も言葉は乱暴だけれど、とても信頼のできる名医だと聞いている。しこりを全部摘出してくまなく調べるのが万全なのだろう。だけど、しこりとはいえ、できることなら、やはり切りたくない。いろいろと考えた末に、「しばらく様子を見てみましょう」と経過観察をさせてくれる病院を選択した。
あれから、今年で12年目。しこりに全く変化はない。
今は年1回のペースで検査をしていただいている。
よく働くためには、身体が資本。食道ガンを患った父は、健康をお金で買えるならいくらでも出す、と言っていた。健康を損なって、自分のことがままならないもどかしさを間近で見た。健康であることはとても尊く有り難いことだ。せめて年1回でも定期的に健診を受け、今ある自分の健康を、身体を、いとおしく大切に扱わなければ申し訳ない気がする。私たちが健康で充分に働かせていただくために、自分のできる自己メンテナンスを心がけることも、課せられた大事な責任の一つではないかと思っている。

平成22年9月
今田 泉美

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