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『経営者という道』
100年に一度といわれている世界的な不況に日本は覆われている。
この不況にどう立ち向かっていけばよいのか?日本人として何をすべきか?過去を紐解き、色々と考えてみる。
まず、日本人としての強みとは何か?江戸時代の武士は剣道と書道という技術を持っていたらしい。この剣道と書道(「道」)には終身訓練がもとめられ、名人となってもさらなる精進を目指していたようだ。このような歴史的感覚が、今の日本社会に受け継がれているかどうかは疑問である。
このような大不況において、いかに経営をし、舵取りをしていけばよいのか?武士が「道」を進んでいったように、日本人としての強みをいかした経営をしていくべきではないかと思う。
まず、1つ目は挑戦をし続けること!これをしていかなければ組織は衰えていくし、有能な社員の気持ちも腐ってくる。売上など量の成長が難しい今は、人材の成長に力を傾けていくべきだと思う。
2つ目は知識を身につけること。社会や経済においての基盤は知識である。古典や経済の書籍、または、色々な人との会話などを通して知識を増やしていき労働力を育てていくことが生きていくうえでも大切なことだと思う。
つまり、長期的な視野で人材を育成し、専門性を確保していくことがこの不況でのチャンスであり今後に向けての準備だと私は考えている。
古き良き日本の組織と経営が壊れて、アメリカ式の経営に変化している今、再度日本人の強み、良さを見直すよい機会だと思う。
また経営者は時間の使い方を工夫する必要がありそうだ。時間とはみな平等に与えられたものであり、それをいかに充実した無駄のない日々を過ごすのかが重要である。
そして私がこの時代を生きるなかで一番重要に考えることは目標を持つことだ。目標についてはいつも高い目標を持つようにしている。無理かな?と思えるようなことにあえて挑戦していく。そのことに意味があると思う。また、それを達成するときの喜びも私は好きだ。そして、それが達成されるとまた次の目標を目指す。先の見えない今だからこそ、目標を定め一生懸命生きて行きたいと思う。出来ない道を探すより、出来る道を探し、歩み続けて行きたい。
私の好きな詩に高村光太郎の「道程」がある。「僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る」で始まる有名な詩の最後は、「この遠い道程のため」というフレーズが繰り返されている。これは何かで読んだが、道は遠くて果てないものだということの象徴なのだろう。しかし、道は遠いけれども暗くはない。そう信じて私もこの不況の道を歩んでいきたいと思う。
平成21年8月
奥山順一
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