平成21年6月5日、6日で伊勢、近江への弊社の社員旅行が行なわれました。
『社員旅行を通じてお客様へのホスピタリティ(おもてなし)の精神を研鑽すること』これは、前代表である奥山ユ先生が非常に大事にしていた考え方であり、弊社の社員旅行開催の目的でした。旅行の幹事に任命されたものは、全力で参加者をもてなすことによって、お客様への応対や接遇を学ぼうという趣旨です。
もちろん、社員旅行にはこれ以外にも様々な目的が存在しています。
- 従業員同士の親睦を深める場とする
- 日常触れないような歴史や文化に触れて人間としての幅を広げる
- 旅行に自分なりの目的を見つけて、じっくりと物事を考えたり計画を立てたり、
実行したりする訓練の場とする。
等々です。
これまでの社員旅行の流れを簡単に説明します。旅行は幹事が組み立てます。幹事は旅行会社等と計画を練ります。宿の雰囲気、食事の内容、降雨時の対策等、詳細な計画を立てます。写真撮影やお土産のことなどは、それぞれの担当者と何度も打ち合わせをします。シミュレーションを何度も繰り返し、対策を練り上げて旅行当日を迎えます。本番がスタートした後、食事が当初聞いていたものと違っていたり、渋滞に巻き込まれて到着が遅れたりと様々なアクシデントが発生し続けます。一瞬も気を抜くことはできません。しかし、幹事のピリピリした様子は社員のテンションを下げてしまうので厳しく叱責されます。表面上はあくまでも穏やかに何の問題も無いかのごとく振る舞わなければなりません。
奥山先生は、この様子を「湖面を優雅に渡っていく白鳥は水面下では一生懸命水を掻いているが誰にもそれは見えない。ありとあらゆる最善策を猛烈なスピードで考えながらも、それを表に出してお客様に心配をかけるようでは、一流のプロとはいえない」と教えてくださいました。幹事を他の社員も一生懸命バックアップします。
「幹事をやらせていただいて本当に良かったです。社員旅行を通じて人間的に成長できたと思います」というスピーチは、みんなに「この旅行は本当に良かったよ。ありがとう、お疲れ様でした」という一言をいただけた時です。この一言の為に頑張り、感動のフィナーレを迎えることができた幹事は幸せです。この成功体験を目の当りにした次回の旅行幹事は、もっと良い旅行を作ってやろうと決意します。
この一連の流れが奥山流の伝統でした。私は、こういう社員旅行のあり方が好きです。幹事の厳しさと無事終了した時の達成感を味わえないのは悲しいと思います。
今後はあさひ流として守っていきたい伝統の一つに上げておきたいと思います。
近江商人発祥の地は、『てんびんの里』として町並みの保存に力を入れていました。近江の江戸時代中期の商家の格言に『三方よし』というのがあります。「売り手よし買い手よし世間によし」というものです。世の中対して悪い商売は長続きしませんよというものです。私は、これを見たとき、「250年以上前からコンプライアンスという考え方があり、変わっていないんだ」と思いました。『コンプライアンス』は、狭義では『法令順守』と約されますが、広義では、『信頼に応える』とか『社会からの支持』と考えると習いました。
私は、大切なことは変えないでいいと思うのです。
平成21年7月
第一グループリーダー 古川 達也
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